【春場所】高安が身近な人物に伝えていた悲願の優勝への〝刺激と決意〟悲願達成への強みとは――。大相撲春場所12日目(24日、大阪府立体育会館)、幕内高安(32=田子ノ浦)が大関御嶽海(29=出羽海)を寄り切って11勝目。ジワリと圧力をかけ、新大関を下してトップを守り
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悲願達成への強みとは――。
大相撲春場所12日目(24日、大阪府立体育会館)、幕内高安(32=田子ノ浦)が大関御嶽海(29=出羽海)を寄り切って11勝目。
ジワリと圧力をかけ、新大関を下してトップを守り「いいところでまわしが取れた。
落ち着いて冷静に取れた」と充実感を漂わせた。
優勝までひと踏ん張りに迫った元大関は、同門の稀勢の里(現二所ノ関親方)が優勝した際には旗手としてオープンカーに乗り「次は自分が」と口にしたこともあるほど、優勝への思いは強い。
母校の茨城・土浦第一中の恩師・浅倉慈男氏は「当時の『稀勢の里関が優勝したのもうれしいですけど、優勝した時の周りの景色が見られたのがよかった』との言葉が印象に残っている」と明かす。
身近な人にも刺激と決意を伝えていた。
ただ、これまで優勝のチャンスがありながら、何度も逃してきただけに「最後どうしても取りこぼすということがあったので、今回も最後までしっかり…」と祈るような思いだ。
それでも同氏は「お子さんも2人目(夫人の杜このみが1日にブログで妊娠を発表)。
守る家族が増えたとなれば、父親としての責任感もさらに備わったのでは」と、これまでと違った強さも感じている。
高安は「気楽にやるっていうのが一番。
なるようになる」。
プレッシャーのかかる終盤戦の中でも程よい精神状態を保っているようだ。
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